世界の最先端をひた走るアメリカ。そのアメリカで格差社会の行き着く先、貧困層の現状とはどういったものなのか紹介してあります。規制緩和、民営化、グローバル化、構造改革などを推進し、世界と競争することでここに書かれている社会が日本にも起こる可能性は高いです。もちろん対極にはますます裕福になる人達も存在します。どちらがいいかは自分の努力と運次第です。
世界で最も医療技術が高いアメリカ。そのアメリカの医療制度ですが驚くような内容です。自由診療を増やした結果、医療格差が拡大し想像を絶する医療費が必要になっています。
二○○五年の統計では、全破産件数二○八万件のうち企業破産はわずか四万件に過ぎず、残り二○四万件は個人破産、その原因の半数以上があまりに高額の医療費の負担だった。
急性虫垂炎で一日入院しただけで一万二○○○ドル(一三二万円)の請求。出産でも日帰り出産が当たり前。入院すると一日約四○○○ドルから八○○○ドル。単純に計算すると日本のように一週間入院したら最低三百万円以上かかることになります。貧乏人は出産もできません。
民間の医療保険料もケタが違います。二○○○年の四人家族の掛け金は、平均で年額1万1500ドル。
二○○八年の連邦予算案では、低所得層向け医療保険予算を今後五年間で七八億ドル削減し、さらに児童向け医療保険制度も大幅削減されることになっている。
入院日数の短縮も患者を苦しめている。たとえば一日一○○万円ほどかかる脳卒中の場合、平均入院日数は七日を切っている。総費用のうち実際の医療にかかる分を低く抑えるために、保険会社が病院や医師に病名や手術ごとの治療における「標準」を指示しているからだ。
心筋梗塞の手術に対して入院は四日まで、乳がん手術なら二日まで、というように細かく決められている。
何かが絶対に間違っている気がします。病気になっても絶対に病院に行って治療できません。アメリカの医療費が高いというのは知っていましたがここまで高いとは想像以上です。アメリカに旅行に行く時は必ず保険に入ってからにした方がよさそうです。
ますます日本人でよかっと安心しましたが、日本も混合診療の解禁によってアメリカのようになるかもしれません。
アメリカでは格差社会が広がり最下層の家庭に生まれた若者や大学を出ても就職がなく借金だけが残る人たちが増えており、その人たちは軍に入隊して学費の援助や免除を期待するしかないそうです。
日本の未来もこのようになるのかもしれません。
追記
光母子殺人事件の差し戻し審判判決がでました。判決内容は死刑です。
一審、二審と少年には更生の余地があるといった判断で無期懲役といった判決でした。ただ最高裁で差し戻されたことで、弁護側もこれまでと一緒の戦略では死刑を回避するのが難しいと判断して今までと違った供述展開したのだと思いますが、押入れを四次元ポケットにみたてるといった内容はあまりにも被害者遺族の感情を無視し、ひどすぎると思います。
弁護団は死刑制度の廃止といった問題をこの裁判に持ち込み、そしてその事がむしろ被告の元少年に死刑が言い渡されるといった悲惨な結果になったのではないかとも思ってしまいました。
弁護団が間違っていたのか。裁判所が間違っていたのか。更生する気があるのかないのか。すべての真実は犯罪を犯した被告の元少年が知っているだけです。今回の裁判をみていて、人が人を裁くといったことの難しさを考えると来年からの裁判員制度が本当に機能するのかどうか疑問に思ってしまいました。
弁護団が上告したので判決はまだ確定していません。本村洋さんの苦悩を考えると頑張ってほしいと思います。
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