798冊目 塀のウチでもソトでも しゃあない男ら
| 塀のウチでもソトでも しゃあない男ら 著者:田中 森一 | |
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著者は元大阪地検や東京地検特捜部の第一線で検察官として活躍し、退官後は弁護士に転身してバブル時代の大阪でかなりの豪遊や金儲けをしたようです。書かれている内容は「反転」と変わりはありませんが、この本の方が取材に応じた構成になっているので読みやすくはあります。
―先生、「バンク」は銀行ですけど、「ノンバンク」ってなんですの?
銀行というのは銀行法という法律があって、それに基づく存在。お客から預金を集めて、その金をみんなに貸したり回したりしている。それに対してノンバンクは、銀行から金を借りてよそに回す金融機関や。たとえば、中岡さんの場合、どういうカラクリだったかと言うと・・・。(中略)
そや。このオッサンはノンバンクのエスコリースから金を借りて、不動産の物件を買いまくっていた。このエスコリースっちゅうのは北海道拓殖銀行の100%の子会社で、拓銀から金を借りて金融をやっておった。問題はやな、この五えんやのオッサン、50億〜60億円の不動産買うのに100億円借りるんや。
―なんで、そんなに多く借りるんです?
銀行だったら普通、担保評価してその8割しか貸さへんやろ。お客の大事な金を預かっているんだから、大事に運用せなならん。お上の監査をあるしな。けど、ノンバンクにはそんなもんあらへん。買う物件は、今は60億円やけど、明日、明後日になれば100億円くらいになるから、すぐに回収できる。こういう理屈や。すると、物件を買った後で手元に数十億残るやろ。これがオッサンの小遣いになる。
なんとも景気のいい話です。不思議なことにこういったいい加減で、みんなが浮かれて消費しているとお金が回り景気はよくなります。もちろん後からそのツケを払わされることにはなるのですが、そのうちまた浮かれます。そのくり返しで経済は成長していくような気もします。
ムダを省けと緊縮財政を目指し、禁断のリストラばかりに頼っていると国も会社も必然的に体力や活力が低下し、破たんや倒産といったことになります。バブルがいいというわけではありませんが、ある程度バブルがないと景気は上向かないのではないでしょうか?
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