犯罪

761冊目 ヤクザマネー

ヤクザマネー

著者:NHK「ヤクザマネー」取材班

ヤクザマネー

NHKの取材班が直接ヤクザの人と接触し、ヤクザマネーと株式市場の関係についてインタビューしています。特に新興市場などは暴力団に利用されることが多く、ヤクザマネーが合法的にも犯罪的にも大活躍しているようです。株式市場が暴力団のしのぎの場として利用され、一般投資家がカモにされているケースも多々あるようです。


「証券市場は、国が用意した賭博場だ。しかも、我々はインサイダー情報を持って、そこに入っていくわけだから、イカサマだよね。イカサマ賭博というのは、昔から我々の専売特許なわけよ。だから証券市場というのは、新しいシノギであるけれども、昔から慣れ親しんでいる分野と同じなのかもしれない」

ある暴力団員の言葉だそうです。暴力団規正法によってますますヤクザがマフィヤ化し、犯罪の実態が分かりにくくなっているようです。シロとグレーとクロの区別がつかなくなっているようで、素人でも暴力団と組んでお金儲けをするために犯罪に手を染める人が増えているそうです。

ライブドアに代表されるように、海外の税金がかからない国にファンドを立ち上げお金の出所をまったく分からないようにするスキームを使って利益を上げることもあるようです。

「貯蓄から投資へ」−国が大きく舵を切った方向へついていけば、そこには必ず「巨万の富」がある。度重なる規制緩和は幹部の目には、「グレーの人種」が入り込む格好の「隙間」にうつった。「シノギ」の舞台を証券市場へと転換した幹部の読みは的中し、デイトレードだけで月に数千万円の利益を得ているという。

暴力団、その資金獲得に力を貸す元証券マンら「共生者」、闇の資金と知りながら手を出すベンチャー企業の経営者。一見別々の世界に住むように見える彼らをつなぐもの、それは「欲」である。そして、彼らが利用しているのもまた、世の中に満ち溢れた「欲」である。

インターネットや携帯電話による株取引が可能になり、いつでもどこでも「カネ」を追い求められる時代。書店には「儲かる」「稼げる」と投資を煽る本が並び、有名投資家のセミナーには申し込みが殺到している。幹部は言う。


「日本人全体の考え方がね、現実主義というか、カネにものすごい執着しているというか、カネがすべてだと。カネオンリーの方向に日本人全体が向いているのではないかなと。ウラの社会もそうですよ」

かなり的をえている意見だと思います。格差社会、勝ち組、負け組、リストラ、医療崩壊、年金制度の破綻、非正社員、クレーマーなど不安を煽るような言葉が世の中にあふれています。そのことで「ゆとり」を失くした日本人が目先の利益に貪欲になっているような気がします。

「ゆとり」を持てる社会にまた戻れるのかは、これからの私たち次第ではあります。

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693冊目 誰でもいいから殺したかった!

誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書 (193))

著者:碓井 真史

誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書 (193))

なんとも物騒なタイトルですがこの発言をして殺人をする犯人が増えてきています。たまたまそこに居合わせた被害者の人ほど迷惑な話はないのですが、もう日本もいつそういった殺人の被害者になってしまうか分からない国になってしまったようです。

「誰でもいいから殺したい」は、人を物のように道具として扱うおそろしい言葉です。無差別殺傷事件は、とてつもない凶悪な犯罪です。しかし同時に、彼らは誰でもいいから愛して欲しかったのではないでしょうか。人を殺し、自分の人生も終わりにしようとした彼らは、本当は誰かに必要とされたかったのではないでしょうか。彼らをただ悪人として責め立て、悪い人が悪いことをしたと考えるだけでは、私たちは事件から、なにも学べません。

本書は、狭い意味の犯罪心理学の問題だけでなく、親子関係、思春期、青年期の心理、そして現代社会が抱える、さまざまな問題について、考えていくための本です。

直接それぞれの犯人に取材したというわけではなく、公表されている資料からいろいろと推測されています。納得させられることもあればよく理解できないこともあります。

犯罪者の心理を理解することなど不可能かもしれません。被害者のことを考えると殺人事件というものはやはり理不尽だと思います。

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685冊目 闇金裏物語

闇金裏物語-俺たちの手口を教えよう

著者:金原猛

闇金裏物語-俺たちの手口を教えよう

この本はかつて闇金で実際に働いていた著者が闇金の手口や内情について紹介してあります。さすがにこのレベルになると貸すのも借りるのも騙しあいのようで、通常の思考回路では考えなれないようなこともあるようです。

闇金マンの稼ぎについて、

闇金の利息の基本はトゴだ。誰が考えたって、とんでもない金利に違いない。(中略)

俺なんか、ハタチ前から毎晩のようにキャバクラで20〜30万円分は飲んでいた。若造のくせに、それだけ払っても屁とも思わないくらい、稼いでいたからだ。

といっても、もちろん新人の一兵卒の頃からバンバン稼げるわけじゃない。ド新人の初任給は、手取りの固定でおよそ20万円。求人を出した時には、まずこの条件で採用する。(中略)


店長になると、その収入はアホみたいに跳ね上がる。

固定給は50万円程度だが、そこに店の売り上げに応じた歩合が加わり、そして暗黙の了解で副業が認められるからだ。(中略)

店の売り上げに応じた店長の歩合は、およそ3割。闇金の1店舗の売り上げは、中の上レベルで約3000万あり、そのうち人件費や経費を抜いた利益を約1000万だとすると、その3割の300万が店長のものになる。


それ以外にも優良顧客に直接お金を貸したり、顧客名簿を売ったりすると月に800万円以上稼ぐこともできたようです。そして驚くのは社長の収入。あくまでも予想でしかないようなのですが、各店舗から毎月、約1000万円の上納金が集まるようで、収入は何店舗経営しているかで変わってくるようです。10店舗あれば毎月1億円の計算になります。

なんとも凄い金額ですが、この店長などはハタチそこそこでなるのが普通のようで警察に捕まるリスクがあるだけに収入も莫大な金額になっているみたいです。

他にもお金の貸し借りの壮絶なバトルの内容が紹介してあり、どこまでが本当なのか分かりません。ただ法に触れる商売だけに基本的には事実に近いフィクションといった設定だそうです。ん~難しい!

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591冊目 ヤクザの裏経済学

ヤクザの裏経済学―元刑事が明かすワルの錬金術

著者:北芝 健

ヤクザの裏経済学―元刑事が明かすワルの錬金術

ヤクザという裏社会、一般人には分かりにくい独自のルールや文化が存在しています。元警視庁刑事としてテレビで活躍する著者が、ヤクザ社会の仕組みなどをいろいろな角度から紹介しています。

総構成員数が約四万一○○○人超を数える六代目山口組(兵庫県)は、日本の全暴力団構成員のおよそ五割強を占める大勢力で、ヤクザの二人に一人は山口組関係者といわれるほど、名実ともに日本で最も強大な勢力といえる。

総構成員数約六五○○人超の住吉会(東京都)は、企業舎弟などを含めると実態は倍の数といわれ、六代目山口組に次ぐ大勢力だ。さらに総構成員数約五一○○超の稲川会(東京都)をあわせた三団体で、日本の全暴力団構成員の約八割を占めることになるから、以上の三団体がベストスリーの勢力といえる。

二人に一人が山口組関係というのもすさまじい寡占ぶりです。ここまで大きくなると逆に弊害が起こりそうな気もします。グローバル化や規制緩和により体力のない中小企業は淘汰され、大企業に併合されている経済界ですが、ヤクザ社会では時代の最先端を進んでいるだけに寡占化が終わっているようです。

ヤマダ電機の社長は、これから生き残れるのは売り上げがトップ3までの企業だと言ったそうですが、このトップ3の概念はどこの業種でも通用するのかもしれません。

この世の悪事という悪事で、ヤクザが関与していないことがあるだろうか?筆者は自信を持って「ない」と断言できる。いまやヤクザとは無関係に思える業種も確実に侵食しているからだ。街角の屋台から高層ビルのオフィスまではびこっている。

自動車窃盗市場が約一五○○億円、偽ブランド市場が約一○○億円、密航ビジネスが約五○○億円、前述した占有屋が約一○○○億円、性風俗産業が約二兆五○○○億円、拳銃密売が約九○億円、ノミ行為などの違法賭博が約六○○○億円などなど、ヤクザの市場規模はどれも大企業を凌ぐものがある。

どこからこれらの数字を算出したのかは分かりませんが、いずれにしても数百億単位なのは間違いないのだと思います。これとは別にまだ株式市場操作の利益もあるでしょうから、やはり年間数兆円のお金が動くのではないでしょうか。これだけの経済規模ならば誰もが思うのが税金を払ってもらえばかなりの金額になるだろうということです。

元国税で働いていた人が書いた本では明らかにヤクザと分かっている場合は調査に入らないこともあるそうです。ただでさえ忙しいのに、いろいろと揉めて時間がかかると仕事に支障をきたすのが理由だったと思います。

平等などといった言葉など存在せず、すべてが自由競争で弱肉強食のヤクザ社会で勝ち残っていくのは並大抵ではなく、どこよりも厳しい世界です。

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487冊目 なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか

著者:今枝 仁

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか

「光市母子殺害事件」の巨大弁護団を途中で解任されたのが著者の今枝弁護士です。著者が考えるこの事件の全貌が書かれています。また元少年の身元引受人となり元少年との約束を果たすためにこの本を書いたようです。

「今枝先生から見たこの事件と、僕についての真実とか、僕がどうしてこの事件を起こしたのかとか、今枝先生の表現で、できれば本にして、本村洋さんはじめ遺族の方たちに見てもらったり、社会の人たちに知ってもらいたいんだ」

この事件は本当に注目を集めています。どうしても被害者家族の方たちに感情が入ってしまい何が正しいのかは冷静な判断ができないので分かりませんが、被告人の弁護団の意見を聞く必要もあるのかなとも思いました。

僕は、光市母子殺害事件の弁護人を解任されたものの、弁護活動を内側から直接見聞きし実際に弁護活動に参加した過程で、あの弁護団が、世間一般に誤解されているような“悪質”な弁護活動など一切行っていなかったと今も考えている。むしろそればかりか、一般的な刑事弁護活動を遥かに超え、被告人の利益を守るためだけでなく、真実発見のためにも誠実な努力がなされてきたことをよく認識している。

弁護士が国民を敵にまわしている印象の被告人のために弁護を引き受ければ多大なストレスと今後の弁護活動にも影響がでるのは素人でも分かります。弁護を引き受けたということはボランティア精神や正義心のような何かが存在している気がします。

最高裁段階での被告人の言い分について、

そして、「なぜ最高裁段階から被告人の言い分が変わったのか」という疑問がよく呈されるが、我々からすると、最高裁段階以降、現時点でのF君の言い分こそが証拠に照らしても真実なのであるから、最高裁段階になってようやくF君が証拠の差し入れを受けることができ、記憶を喚起して真実を述べることができたというのが実態であり、むしろ、「なぜ旧控訴審段階まで、F君が真実をは異なる言い分を展開しているように見えたのか」こそが問題であり、「言い分が変わった」という見方は本末転倒ということになる。

被告人を弁護する立場から見た事件というものはまた違ってきます。真実は被告人のF君だけが知ることですが本人にも分からないことも多いかもしれません。

当事者の被告人だけが生き、被害者の方は亡くなっているわけですから真実を追求するのにはどうしても限界があります。裁判というものの難しさをあらためて考えさせられる本でした。

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478冊目 正義の正体

正義の正体

著者:田中 森一,佐藤 優

正義の正体

上告棄却が決定され刑務所に収監されることが決まった田中森一氏。

本の最後に報道された時の心境なども書いてあります。検察が正しいのか、それとも田中氏の主張が正しいのかさっぱり分かりません。ただ世の中には白黒はっきりできないグレーな部分もあるということです。

検察が作る供述調書について、

佐藤

そこで話を国策捜査に戻せば、自分が経験して初めてわかったのは、日本の司法というのは恐ろしいところで、捕まった瞬間にすべてが決まっている世界だということです。検察から起訴されてしまえば、もうオシマイ。さっきも言ったけれども、裁判所は検事の作った調書しか信用しない。どんなに嘘八百で作り上げられた調書でも、それが法廷に提出されたら真実になる。

田中

調書に関して間違いなく言えるのは、特捜の作る調書はひじょうに精巧にできているということ。そして怖いのが、たいていが供述だけで調書が作られていくということ。

本来事件というのは客観的な証拠があるのが一番いいんだ。ところが佐藤さんがやられたような国策捜査とか、僕がやられているような事件というのは、そういった物証がほとんどない世界なわけだよね。だから、関係者、当事者一つ一つの言葉に意味を持たせて、色を付けなきゃいけない。つまり、こっち(検察)の考えているストーリーに当てはめていかなければいけないわけだ。


いろいろと強引なところもあるようですが、二人とも国策捜査というものを否定しているわけではないようです。

日本では検察が起訴した事件では99%以上が有罪になります。そういった意味では有罪か無罪かを決めるのが検察で、刑期の期間を決めるのが裁判所といってもいいかもしれません。ただ来年からは裁判員制度が始まるので結果が変わってくる可能性はあります。

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463冊目 性犯罪被害にあうということ

性犯罪被害にあうということ

著者:小林 美佳

性犯罪被害にあうということ

犯罪被害者、それも性犯罪被害者の受ける精神的なダメージは相当なものがあります。人格までをも破壊してしまうほどのインパクトがあるみたいです。著者にとってもレイプ事件の前と後ではまったく違った人生へと変貌しています。

二十四歳の夏、私は見知らぬ男二人にレイプされた。道を聞かれ、教えようと近づいたところを車内に引きずり込まれた。犯人はいまも、誰だかわからない。

七年たった今でも、状況によってはフラッシュバックが起こることもあるようです。

「理解」

これが、私が願うたったひとつの、とても強力な被害者への支援である。

大切なのは、制度でも警察でも支援団体でもお金でも復習でもない。近くにいる人の支えや理解なのだ。しかし、身近な人が犯罪や被害にあったとき、それを実行に移すのは容易ではないはずだ。相手を思えばこその気持ちが募れば募るほど、被害者本人の感情とすれ違ってしまうはずだから。

(中略)

私が最も遺憾に思うことは、「被害者って、こんなに苦しいんです!」と訴えること。この記録が、そうとらえられないことを願いながら、書き始めた。

同情を買いたくないことだけは、先に伝えておきたい。


すごく難しいです。同情するだけなら簡単なのですが、実際に被害にあったわけではないので本当に心底、被害者の気持ちを理解することがこんなにも難しいものなのかと感じました。

事件後、元彼氏や家族が必死になって著者を支えようとします。しかし著者は自身と周りにズレを感じ理解されていないことに憤り、ときには周りに当り散らしてしまうこともあったようです。

性犯罪というものがいかに酷い結果をもたらすのか、本当の意味での理解というものがいかに難しいものなのか考えさせられる本でした。

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454冊目 梅さんの「今日からできる命と財産の守り方教えます」―

梅さんの「今日からできる命と財産の守り方教えます」―Q&A形式で詳細解説!誰も教えてくれなかった“知って得する防犯テクニック90”

著者:梅本 正行

梅さんの「今日からできる命と財産の守り方教えます」―Q&A形式で詳細解説!誰も教えてくれなかった“知って得する防犯テクニック90”

治安がどんどん悪化している日本。昔は近所で殺人事件などは考えられませんでした。今日は秋葉原でとんでもない事件が起きてしまいましたね。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。この本は防犯について書いてありますが今日のような犯罪事件は想定以上だと思います。犯罪被害者になるかどうかが運次第の世の中になってきました。

著者はテレビでも有名なセキュリティーの専門家、8000件を超える犯罪現場に行って手口などを研究しているそうです。

防犯の基礎知識を質問形式にして学べるように工夫されています。

Q026 かかってきた電話に応対する際に、望ましいのはどれでしょう?

1. テキパキとした元気な声で、「はい○○です!」と名乗る
2. 「はい」または「もしもし」とだけ答え、相手が名乗るまで待つ
3. 受話器を取るだけで何も言わず、相手が話し出すのを待つ

正解2

最近は、振り込め詐欺をはじめ、電話を使った悪質な事件が多発しています。電話をかけてきた相手が誰だかわからない限りは、こちらから名乗るべきではありません。

自分の携帯電話が突然ひっきりなしに鳴るつづけることがあるそうです。そんな時は悪戯電話だからと電源をきるのではなく、固定電話で実家に連絡してみてください。もしかしたら振り込め詐欺の犯人が本人に連絡できないようにと邪魔をしている可能性があるからです。

防犯もそれぞれが気をつけて対処する必要がでてきました。心配しすぎと他人から思われるぐらいする必要があるかもしれません。

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420冊目 被告の背中 記者が迫った法廷ひと模様

被告の背中 記者が迫った法廷ひと模様

著者:東京新聞社会部

被告の背中 記者が迫った法廷ひと模様

毎日たくさん事件が起こり、毎日たくさんのニュースが報道されます。その膨大な量にまぎれて気になる事件の裁判の結果も分からなくなります。この本ではかつて報道された事件はもちろん、裁判所を日々取材している東京新聞社の記者が心を動かされた裁判を選んで紹介しています。

約八万六千人。二○○六年の一年間で一審判決を受けた刑事被告人の数だ。このうち無罪判決を受けたのは九十人余り。有罪率は九九・九%を超える。検察官が起訴した被告人はほぼ有罪になる。これほど高率なのは、検察官が起訴する事件を絞っているからだとされている。

警察などが逮捕した被疑者を起訴できるのは、検察官に限られている。被疑者に犯罪の疑いがあっても、証拠が十分集まらず、裁判で有罪になる見込みが低けば、検察官の判断で不起訴処分にすることができる。犯罪が明白でも、情状面などから、起訴猶予にすることもある。

専門用語がたくさんあったりする裁判ですが、この本ではそれぞれの事件を記者がまとめていますので事件の背景なども説明してありよく分かります。来年からは裁判員制度が始まるので裁判の様子を知るのにも役立つと思います。いろいろな人間模様が繰り広げられています。

自分が犯罪者になることはなくても、被害者になったり裁判員として否応なく裁判に関わざるえないこともこれからはあるかもしれません。遠い存在だった裁判所が身近な存在になるほど社会が不安定化するのはあまり気分のいいものではありません。

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368冊目 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件

著者:豊田 正義

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件

読み終わった後なぜか凄く精神的に疲れました。フィクションなんじゃないのかと思うようなすさまじい事件です。テレビで報道されたので事件が起きていたのは知っていたのですが、監禁事件だと思っていてこんなにもむごい殺人事件が起こっていたのだとは知りませんでした。

その男は「天才殺人鬼」であった。

マンションの一室に男性とその娘を監禁し、多額の金を巻き上げると同時に、通電や食事・睡眠・排泄制限などの虐待を加えた。やがて家畜のごとく、男性を衰弱死させた。その後、今度は七人家族を同じ部屋に監禁し、やはり通電やさまざまな制限を加え、奴隷のごとく扱った。


七人家族とは、その男の妻、妻の父親、母親、妹夫婦、甥、姪だった。

そしてー。


男は、家族同士の殺し合いを命じた。まったく抵抗も逃走もせず、一家はその指示に従い、一人また一人と殺し合いで数を減らしていった。遺体はバラバラに解体された。男はまるでチェスの駒を進めるかのように、その都度、殺す者と殺される者を指示するだけで、自らの手はまったく汚さなかった。

ついに、男の妻ひとりを残して、一家は全滅した。


信じられませんが本当に起こった殺人事件です。幼い子供が二人も犠牲になっています。子供たちを守らなければならない両親や祖父母までもがなぜ子供たちを残してこのような行動をとってしまったのか。理解できない何かがそこには存在しています。

全てはその「天才殺人鬼」が洗脳し命令しています。この他にも監禁された女性や結婚詐欺の被害にあった女性もいたようです。まだ分かっていない事件もあるのかもしれません。

このような悲惨な事件が二度と起こらないように祈るばかりです。

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335冊目 筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく

筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく

著者:根本 寛

筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく

指紋、目撃証拠、DNA鑑定など事件を解決する手段はたくさんありますが、筆跡心理学という理論から人物像をプロファイリングし犯罪事件を推測することもできるようです。裁判や事件とは自分は無関係だと考えていた人がとんでもないトラブルに巻き込まれる現代社会だそうです。

民事裁判の目的は「正義や真実」の追求ではない。裁判所としては「私的紛争」を効率的に解決すればよいのであって、当事者に代わって積極的に正義を追求してくれるわけではない。だから、正しい者が勝てるという保証はなく、自分の正しさは自分で証明しなければならないのだ。複雑な現代社会は、いわば、ジャングルである。ジャングル社会を生き抜く上で、筆跡鑑定の実際を知っておくことは大事なリスクマネジメントでもある。

民事裁判での裁判所という立場はどちらが正しいのかを証明してくれる所でなく、裁判官を代表に、あらゆる人を納得させることができる証拠を提示したほうが有利になる場所のようです。自分は正しいからと訴えられても何も行動しなければ100%裁判に負けてしまいます。

今までは訴えることも訴えられることもなく生活できましたが、これからの時代はいつ、そういったトラブルに遭遇するか分かりません。そういった意味でいろいろと知識防衛する必要がありそうです。

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280冊目 誘拐逃避行―少女沖縄「連れ去り」事件

誘拐逃避行―少女沖縄「連れ去り」事件

著者:河合 香織

誘拐逃避行―少女沖縄「連れ去り」事件

この事件は知りませんでした。かなり複雑な状況のようです。

記事によると、関東地方に住む四十七歳の無職の男が、同じ地域で暮らす十歳になる小学校五年生の少女を連れ回し、八日後に未成年者誘拐の容疑により逃亡先の沖縄県で逮捕された。少女は地元の児童相談所で一時保護されることになった。警察によると、少女は「自宅には帰りたくない」と話したというー。

四十七歳の男が少女を連れ回し、逮捕された。だが、少女は家には「帰りたくない」と言ったのだという。

一体、ふたりにどんな事情があったのだろう。


逮捕された男の弁護士はこの事件は誘拐ではなく、少女が主導したと主張したそうです。四十七歳にもなる男がわずか十歳の女の子に振り回され行動し、最後には逮捕されたということです。

普通では考えられないような話ですが、当事者二人にはそれぞれ複雑な家庭環境が影響しているみたいです。

新聞の記事だけでは読み解けない事件の裏側が分かります。しかし、逮捕された男とは手紙を通じて取材ができたようですが、当然ですが未成年の少女には取材できなかったようです。本当のところは少女が真実を語らないだけに誰にも分かりません。

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278冊目 元警視庁刑事・犯罪社会学者北芝健のニッポン防犯生活術

元警視庁刑事・犯罪社会学者北芝健のニッポン防犯生活術

著者:北芝 健

最近どんどん治安が悪化していると感じる日本ですが、昔の防犯意識で生活していると犯罪にまきこまれる可能性が高まってしまいます。自分一人での生活ならばいいのですが、家族がいるだけに防犯については考えないといけません。

痴漢の対処方法、

証拠を残すという意味でも、犯行の際に相手の手に口紅を塗りつけるのも1つの手段。相手の手から、触られていた部分の服まで一直線にラインを引けばいい。これなら後で確認すれば、痴漢行為の立派な証拠となるのだ。要するに、犯人が言い逃れできないようにしてしまえばいい。

満員電車の中で行われる痴漢には、犯人を間違うと冤罪(えんざい)という側面もありますす。声を上げて助けを求める勇気のない人も口紅などを使って証拠を残すのは有効な手段だと思います。

空き巣、放火、万引きなど様々な犯罪の簡単な対処の方法が解説してあります。これからますます治安の悪化が懸念されますので参考までに読んでおくといいかもしれません。

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272冊目 検察を支配する「悪魔」

検察を支配する「悪魔」

著者:田中 森一,田原 総一朗

検察を支配する「悪魔」

田中森一、対談三部作の最後です。今回は有名な田原総一郎氏が疑問に思うことを質問しています。田原氏は主に検察、東京地検特捜部のやり方が納得ができないようです。

調書について、

日本の司法は調書裁判で、調書の内容ほど裁判の行方を左右するものはない。裁判所での被疑者の陳述と、検事調書の内容が違ったとします。その場合、とくに調書のほうが信用できることを検事が証明したら、検事調書の内容が真実として採用されることになっている。

どのような内容を裁判官が信用するのか、過去の判例を調べると、次の二点に集約される。具体性があって、論理が明快。


検事は裁判官が信用しやすいように調書を好きなように作れるそうです。日本では起訴されると99%以上は有罪判決がでるので、検事に逆らっても無駄ということです。ほとんどの人はたとえ無実と思っていても罪を認めて刑をかるくしてもらうようです。

ライブドアの堀江氏や村上氏は素直に認めてしまえば執行猶予が付く可能性があるにも関わらず、よく無罪を主張していると思います。今後の裁判がどうなるか気になりますが、無実になることはないと思います。

田中森一氏の実刑が確定しました。

田中森一被告「最高裁に従う」、検察幹部ら冷ややか(asahi.com)

たびかさなる経済事件と検察の攻防を知るのに参考になります。

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271冊目 必要悪 バブル、官僚、裏社会に生きる

必要悪 バブル、官僚、裏社会に生きる

著者:田中 森一,宮崎 学

必要悪 バブル、官僚、裏社会に生きる

やはり同じようにバブル時代の話や検察、裏社会の話などです。内容は「反転」、「バブル」などと共通している部分も多いです。宮崎氏のバブル時代の地上げの仕方などは具体的に解説してあり怖ろしいものがありました。

「国策捜査」について、

宮崎:

国策捜査の問題ですけど、田中さんは国策による捜査はあるんだと肯定的ですね。それから、勘違いされやすいけど、「国策捜査」という言葉を流行らせた佐藤優さんも、「国策捜査が悪い」とは言ってないんです。

田中:

そうそう。ある意味、検察官の捜査はすべて国策だしね。これはもう、検察がやると決めた以上、しかたがない面もある。

むしろ、やらない国策捜査、「不作為の国策捜査」のほうが問題だと思う。国民の批判にさらされることで、検察もいろいろ考える。なのに、やってしまっては体勢が崩壊するとか、誰かの利権がなくなるとか、そのためにやらないという不作為の国策捜査のほうが悪質だし、問題だと思うよ。

同じようなことをしても逮捕される人もいれば、されない人もいます。企業でも同じです。どのような基準で線引きされているのかは検察庁の偉い人にしか分かりません。

まぁ普通に生活しているとあまり関係ないと思いますが、ライブドアのような経済事件だと株式市場にもかなり影響してくるので慎重に対応してもらいたいものです。

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270冊目 バブル

バブル

著者:夏原 武,田中 森一

バブル

反転」の著者、田中元特捜検事が対談形式でバブル時代、バブル紳氏、自分の半生の事などを語っています。

バブル時代のお金の稼ぎ方や使いかたなど、現在では信じられないような話や、実名がたくさん出てきます。

一七年間、真面目に勤め上げた検察庁を退官したときの退職金は八○○万円だったのに、弁護士事務所を開くと六○○○万円のご祝儀が集まった。弁護士になっても、仕事は人の何倍もこなしてきたが、ちょっと契約に立ち会っただけで何千万円の報酬をもらったり、顧問料だけで年間億単位のお金が転がり込んでくると、おかしくなるなと言うほうが無理である。カネに対する感覚がどんどん変わっていき、当時は一万円を一○○円くらいの感覚で使っていたと思う。

とにかく出てくるお金の金額のケタが違います。現在、派遣社員やフリーター、ネットカフェ難民などが一年間働いて稼いでいる200〜300万円などは、バブル時の著者にとっては、たった一晩の飲み代程度でしかなかったようです。

もちろん現在のIT長者なども同じような生活をしている人もいるでしょうから、バブルでなくてもお金持ちはいつの時代でも一緒かもしれませんが。

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263冊目 歌舞伎町のシャブ女王―覚醒剤に堕ちたアスカの青春

歌舞伎町のシャブ女王―覚醒剤に堕ちたアスカの青春

著者:石原 伸司

歌舞伎町のシャブ女王―覚醒剤に堕ちたアスカの青春

「夜回り先生」の水谷修さんは知っていましたが、「夜回り組長」という人がいるのは知りませんでした。

「夜回り組長」と呼ばれる著者の紹介、

俺は酒乱の父親に嫌気がさし、一ニ歳で家出した。行くあてもなく、乳浪児同然の生活を送っていたところ、偶然銀座のホステスに拾われた。それから三年間、セックス、部屋の掃除、洗濯、日用品の買い物など、何から何まで女の身の回り世話をした。

本格的に悪事に手を染めるようになったのは、チンピラになった一五歳の頃。以来、ヤクザから足を洗うまでの約五○年間、悪事の限りを尽くしてきた。


塀の中での生活はあわせると約三○年。最後に刑務所から出所したときは六三歳なっており、罪滅ぼしのために非行少年少女の更生の手伝いをしようと思ったそうです。

その著者が更生させようとしたのが歌舞伎町のシャブ女王と呼ばれていた太田アスカという二六歳の女性です。

一二歳で酒乱の義父から性的虐待を受け、一三歳で歌舞伎町を目指して家出、そこで声をかけてきたヤクザの組長に覚せい剤を打たれ、覚せい剤中毒となります。少年鑑別所、教護院、少年院、刑務所と覚せい剤を打ち続けながら行ったり来たりを繰り返していたようです。最後に刑務所を出所した直後、著者に出逢い更生しようと決心したようですが、なかなか上手くいきません。

前半は大田アスカさんの壮絶な半生、後半はどのように更生しようと取り組んだのかが書いてあります。想像を絶する話の数々が出てきます。覚せい剤がいかに人間の体や脳をむしばみ破壊していくのかが垣間見えます。

読み終わったとき、どっと疲れてしまいました。

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262冊目 さらば、哀しみのドラッグ

さらば、哀しみのドラッグ

著者:水谷 修

さらば、哀しみのドラッグ

「夜回り先生」としてテレビでも有名な水谷氏です。中高生のドラッグの広がりと乱用を阻止しようと努力されているようです。

ドラッグはどのようなものでも、一つ目の顔として、微笑みかける天使の顔を持ちます。ドラッグはその乱用の初期の段階では、種類によって程度の差はありますが、充実感や万能感、陶酔感や快感を必ずもたらします。簡単に言えば、乱用すれば、必ずいい気持ちになるのです。そして、これらの快感は、一度の乱用で脳の記憶中枢に刷り込まれ、再度乱用したいという強い欲望を生じさせます。

しかしドラッグでも、乱用を繰り返せば、二つの死を迎えることになります。一つは心の死です。人格を失い、薬物を手に入れるためならば、家族や友人を裏切ることも平気になり、殺人ですら犯すようになります。また、二つ目の死である、肉体の死も迎えることになります。

著者が関わったドラッグを乱用する中高生の体験などを紹介して、ドラッグがいかに危険なものであるか、また一度でも手をだしてしまうとどれだけ悲惨な人生が待ち受けているのかを警告しています。

お酒やたばこも含め薬物依存症になると最悪は死んでしまうこともあります。ドラッグの危険性を認識するのにも役立つ本でした。

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242冊目 図解裏社会のカラクリ

図解裏社会のカラクリ

著者:丸山 佑介

図解裏社会のカラクリ

普通に生活していると関係ないと思う裏社会ですが最近はいつ事件や事故に蒔きこまれるか分からない時代になりました。カラクリが分かれば少しは役立つかもしれません。

第1章ではヤクザ社会、

・ フロント企業
・ 「ピストル」事情
・ 日本を牛耳る地下経済白書


第2章では裏社会の職業、

・ トバシの携帯電話
・ マネーロンダリング屋
・ 詐欺師


第3章では博打や薬、

・ アングラカジノ
・ 覚せい剤
・ 水と風のオンナたち


詳しく解説してあるわけではないので少し物足りない気がしますが入門書としてはいいと思います。

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214冊目 なぜ騙されるのか?―悪質商法の見分け方と撃退法

なぜ騙されるのか?―悪質商法の見分け方と撃退法

著者:村 千鶴子

なぜ騙されるのか?―悪質商法の見分け方と撃退法

いつ騙されてしまうか分からない悪徳商法についてです。プロからすると自分は大丈夫と思っている人のほうが騙しやすいそうです。

悪徳商法にもいろいろなタイプがあるみたいです。

• 点検商法(リフォーム)
• 学習相談
• 催眠商法
• キャッチセールス
• アポイントメントセールス
• 開運商法
• 移動販売(さおだけ屋)
• 電話勧誘販売
• 電話機リース
• マルチ商法
• ねずみ講
• 元本保証の利殖商法
• 架空請求
• おれおれ詐欺
• 出会い系サイトの罠
• インターネット通販詐欺



それにしてもたくさんあります。これほどあればみんなどれか一つには勧誘されるはずです。その時に業者の手口を知っているかいないかで結果が変わってくるかもしれません。

大事なのは興味がなければ断る勇気です。

「契約」とは、「相手との約束」を意味します。相手との約束なので、契約をした場合には「守る義務」が発生するわけです。守るつもりのない契約はしなければよいだけの話で自分にとって本当に必要な「契約」だけを厳選すればよいわけです。

相手から勧誘された場合にも、契約したくなければ断ればよいだけのことです。断るためには理由はいりません。悪質業者は「断る理由を説明しろ」と要求します。多くの場合、「なぜ契約したくないか」を説明していると、丸め込まれて契約させられてしまいます。


相手はプロです。プロを相手にしては実力の差が歴然としています。興味がなければ余計な話はいっさいしないで断ることに集中しましょう。理由はいらないそうです。「いりません」、「興味がありません」、「必要ありません」などとだけ言って断ってみるといいかもしれません。少しでも不安に思えば迷わす消費者生活センターなどに電話して相談してみるといいそうです。

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198冊目 秋田連続児童殺害事件―警察はなぜ事件を隠蔽したのか

秋田連続児童殺害事件―警察はなぜ事件を隠蔽したのか

著者:黒木 昭雄

秋田連続児童殺害事件―警察はなぜ事件を隠蔽したのか

まだ自分で判断することができないような幼児や、親を信じるしかない子どもを殺害するような犯人は許せない気持ちになります。この本は秋田で起きた事件について書いてあり警察の捜査について疑問をもっているようです。

連続児童殺害事件。だが、この事件には驚くべき疑惑が存在する。警察は、彩香ちゃん事件を意図的に「事故」に仕立てあげたというのである。無視された骨折痕、強引な警察犬捜査、実施されなかった聞き込み捜査。あまりに多すぎる疑惑を、元警察官の著者は一つずつ検証して、この事件の背景にある恐るべき闇に迫っていく。

警察はなぜ事件を隠蔽したのか。彩香ちゃん事件がきちんと捜査されていれば、豪憲くんは殺害されなかったはずなのだー。


真実は何なのか?なぜ二人の子どもたちは殺害されたのか?唯一真実を知る畠山鈴香被告は彩香ちゃん殺害に関しては過失致死罪を主張しはじめ、豪憲くんについては犯行時、心身こうじゃく状態にあり責任能力を争う構えにでたそうです。

責任能力を問うことができなければ実質無罪に等しいのではないでしょうか。

勝手な都合で殺害された二人の子どものためにも裁判でできる限り真実を明らかにしてもらいたいと思います。

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180冊目 刑務所 (雑学3分間ビジュアル図解シリーズ)

刑務所 (雑学3分間ビジュアル図解シリーズ)

著者:坂本 敏夫

刑務所 (雑学3分間ビジュアル図解シリーズ)

普通は知ることのない刑務所の生活、元刑務官の著者が分かりやすく解説しています。

逮捕から起訴まで、

逮捕された人は「容疑者」と呼ばれるようになり、まず留置場に身柄を留置されることになります。
取り調べはそれぞれの警察署で受けることになります。そこで警察が犯罪として立件しようと判断すれば、逮捕から48時間以内に検察庁に送検します。

検察官が勾留の必要があると認めたときは、勾留状を請求します。勾留の必要がない者、また、勾留状が発行されない容疑者はただちに釈放されなければなりません。


勾留状が発行されると、容疑者が被疑者と呼び方が変わります。警察や検察は、最大20日の間、被疑者の身柄を留置場に勾留し、取り調べをすることができます。その間に検察官は容疑を固め、裁判を維持できる証拠を集めて起訴します。

起訴されると、被疑者は被告人という身分に変わります。身柄は拘置所に移され、裁判を待つことになるのです。


同じ人が「容疑者」から「被疑者」、そして「被告人」へと変わります。新聞で何気なく読んでいましたが、知っているとより状況が分かるようになります。

受刑者の増加や刑務官の苦悩など深刻な問題もあるようです。全受刑者の10%までになった外国人受刑者も刑務官にかなりの負担になるみたいです。

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169冊目 グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人

グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人

著者:森下 香枝

グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人

今でも強烈に記憶に残るグリコ・森永事件。「かい人21面相」は捕まらないまま時効が成立してしまいました。

著者は前田浩二という人から送られてきた手紙をもとに事件の真犯人を特定しようとしていますが少し無理があるような印象です。しかし、当時の事件の様子や警察の動きなどが詳しく描写してあるので事件の内容を知るのには役立ちます。

前田浩二の手紙、証言の信憑性を検証するため、昭和最大のミステリーと呼ばれるグリコ・森永事件の“極秘”扱いの捜査報告書を大量に入手。興奮しながら、資料を1ページづつ、丁寧に読み込み、事件の“謎解き”に夢中になりましたが、事実は小説より奇なり・・・・。

謎が謎を呼ぶ数々の挑戦状の奥深さ、ノンフィクションならではの捜査本部Vs.かい人21面相の攻防のダイナミズム、事件の面白さに思わず、「おおー」と一人で深夜、何度もうなっていました。

「かい人21面相」は何をしようとしていたのか?お金を手に入れることはできたのか?犯人グループは何人だったのか?

逮捕されていないので真相は分からずじまいですがこれからも事実が特定されることはないかもしれません。

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156冊目 死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実

死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21 C 137)

著者:上野 正彦

死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21 C 137)

著者は東京都監察医務院で監察医として30年間の勤務で約2万体の死体を検死をし、その経験から退官した後もテレビ・雑誌などで法医学評論家として活躍されています。

死体はメッセージを必ず残しており、監察医はその変死した死体の訴えを理解するのが仕事で、それができれば犯人像や犯罪状況なども見えてくるそうです。ただ昭和の時代に比べ平成の犯罪事件は動機がなかったりする為に死体の声が聞きとりにくい傾向があるそうです。

検死や解剖を行う監察医や法医学者、警察医などが“死体の声を聞き逃がしてしまうケース“が増えすぎている。実際は誰かに殺されてしまったにもかかわらず、法医学者などがそれを見抜けなかったために、「病死」や「自殺」として片付けられてしまう。そんな”闇に埋もれたままの殺人事件“は、以前にくらべても確実に増えているのではないか。

DNA鑑定なども導入されている現代社会において、そんなはずはないだろうと疑う人もいるかもしれないが、これが現実である。

もし殺人事件が「病死」や「自殺」として扱われると犯人は逮捕されることがありません。被害者遺族の悲しみは増すばかりです。

一般的にはあまり知られていないことかもしれないが、現在の日本で「監察医制度」が設けられているのは、東京都二十三区、横浜市、大阪市、名古屋市、神戸市の五都市に過ぎない。

これらの地域においては監察医務院に属する監察医、あるいは嘱託の監察医・法医学者が検死や解剖を行うが、監察医制度のない地域には専門の監察医が存在していない。

三十年の経験から一つ一つの事件の死体のメッセージをどのように読み解いたのかが書かれています。133冊目の指紋捜査官は「指紋」から、そして監察医は「検死」からと犯罪現場で様々な情報を分析し犯人逮捕に結びつけます。

ただ動機のない犯罪や外国人犯罪などの増加がますます犯罪現場のメッセージを分かりにくくし難しくしているようです。

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133冊目 黒の紋様―警視庁指紋捜査官レポート

黒の紋様―警視庁指紋捜査官レポート

著者:塚本 宇兵

黒の紋様―警視庁指紋捜査官レポート

著者は警視庁の指紋捜査官、指紋のプロフェショナルです。数々の犯罪事件を指紋を発見することで解決しており、指紋捜査官が経験してきた事件現場でどのように仕事をしていたのかが具体的に分かります。

現場検証の際、私が考えていることは、犯人の動きである。
犯人はどこから入ってきて、部屋の中でどう動き、何をしていたのか。そして凶行に及んだ後、再びどのようなことをし、その後、どこから立ち去ったのかー。こららのことをより具体的にイメージし、私は指紋採取に取り掛かる。


指紋というのはかなり繊細らしくちょっとしたことで消えてしまうみたいです。また部屋から採取される指紋は数百に及ぶこともあり、その中から重要な犯人の指紋を採取し見つけることが逮捕につながるそうです。

指紋には「特徴点」というものがあり、

これらの「特徴点」はひとつの指紋につき、平均して百箇所は存在する。日本の警察ではそのうち十二の「特徴点」が(その位置ももちろん含め)合致すれば、同一人物の指紋と断定する。これが完全に合う他人は、統計学的には一千億人にひとりの確率でしか存在しない。同一人であっても同様で、十本の指の中に同じ十二の「特徴点」を有する指紋が存在することもありえない。

事件現場で採取した指紋と容疑者の指紋が十二の「特徴点」で合致すれば同一人物として逮捕にむすびつきます。重要なのは事件現場のどこを捜せば犯人の指紋を採取することができるようです。

それにしても著者は指紋や採取した場所から犯罪の全体像まで推測してます。職人技ですね。警察にこういった人がいれば心強いです。

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127冊目 近代ヤクザ肯定論―山口組の90年

近代ヤクザ肯定論―山口組の90年

著者:宮崎 学

近代ヤクザ肯定論―山口組の90年

山口組の歴史と同時に発展してきたヤクザ社会の実態や存在意義などについて書かれています。昭和の山口組、近代ヤクザについてかなり詳しく分析してます。かつての発展途上の日本において、不安定な世情の中では近代ヤクザが治安の安定や労働条件の改善などで地域社会などの共同体とともに生きていたようです。

しかし時代とともに近代ヤクザも変化してきます。

かくして、一九九○年以降、広域ヤクザは、ますます経済分野に特化していったのである。

このような経済分野での活動は、そのシノギの構造において、山口組が近代ヤクザの域を脱し、別種のアウトロー組織になったことを示していた。前にもいったように、純粋な利益社会型ヤクザというものはありえないのである。そうなったら、もはやヤクザではないのである。端的にいうなら、かつて労働力供給と芸能人派遣のサーヴィスを稼業にしていた山口組は、資本(マネー)の供給とリソースフローのサーヴィスをビジネスとする山口組に変貌してしまったのである。ヒトからカネへ、稼業からビジネスへの転換である。こうして、一九九○年代において、山口組は近代ヤクザであることを最終的に終えたのであった。


暴力団対策法後ヤクザ組織はアングラ化し、マフィア化しているようです。共同体で共存するのではなく利益を追求する傾向に変化してきているみたいです。

山口組という組織がどのように拡大しまたヤクザがどのように変貌してきたかが分かります。

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91冊目 外国人犯罪者

外国人犯罪者―彼らは何を考えているのか (中公新書 1911)

著者:岩男 寿美子

外国人犯罪者―彼らは何を考えているのか (中公新書 1911)

最近、外国人の犯罪の発生数が増えてきた印象がありますが、実際過去二十五年間増加傾向にあるみたいです。まぁ来日する外国人が増えているのもあるのでしょうが。

刑務所に服役している外国人にアンケートをし、そのデータを検証して外国人の犯罪にどのような問題があるかが書いてあります。

言葉の問題、検挙の手間、裁判、刑務所の確保などまだまだたくさんあります。すべて余分に税金がかかるようです。

いろいろな問題がある日本ですが、治安の悪化というのは、対処しなければいけない問題として一番重要なことだと思います。安心して生活ができるというのは大切ですね。

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88冊目 アナタの財布も危ない!ニセ札の恐怖

アナタの財布も危ない!ニセ札の恐怖 (扶桑社新書 15)

著者:松村 喜秀

アナタの財布も危ない!ニセ札の恐怖 (扶桑社新書 15)

著者はニセ札鑑定のプロであると同時に紙幣鑑別機の開発技術者です。現在、世界中で流通しているニセ札のほとんどがドルらしく、日本人はニセ札の恐怖を他人事のように考えており、その事が非常に危険であると警告しています。最近は中学生がニセ札を作るなどの事件も発生しており、ニセ札作りを安易に考えている傾向にあるそうです。

どうしてニセ札といえば「ドル」が中心なのでしょうか。答えは明快。ドルが世界でいちばん強い通貨だからです。

実は、アメリカのドルは、アメリカ国内には全体の二十数パーセントしか流通しておらず、残りの七十数パーセントはアメリカ以外の国で使われているのです。つまり、世界のもっとも広い範囲で流通しているお金なのですね、ドルは。ニセ札を流通させることによって儲けたいなら、そのお金が使えるエリアは広いほどいいに決まっています。

世界の基軸通貨として世界に君臨するドルです。たとえニセ札を作られても、赤字が増えても基軸通貨ならばなんとか切り抜けられます。基軸通貨というのはアメリカにとって一番譲ることのできないカードではないでしょうか。イラクが石油の決済をドルからユーロに切り替えようとしたので、アメリカはイラクに侵攻したのだという説もあるほどです。

ニセ札の話として、他にも蒋介石マネーやブラックドルなどのニセ札に関する詐欺の事例も紹介してありますので、くれぐれもお金持ちの人達はご注意ください。

著者の技術者としてのプライドがニセ札鑑定の世界的権威になる原動力になったようですが、まさに職人大国日本を象徴するような人だと思います。

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