宗教

709冊目 新宗教ビジネス

新宗教ビジネス (講談社BIZ)

著者:島田 裕巳

新宗教ビジネス (講談社BIZ)


創価学会や天理教を筆頭とする新宗教の教団がどのようなシステムでお金を集めているのかについて詳しく解説してあります。一般に宗教団体について詳しく報道されることがないのでビジネスモデルなど考えたこともありませんでしたがなかなか興味深い内容です。

創価学会の所得について、

では、創価学会は年間一体どれだけの所得を得ているのだろうか。残念ながら、それは公表されておらず、外部の人間からはうかがい知れない。

ただ、税務署による公示制度があった時代には、創価学会の収益事業については、公表されていた。その額は、2002年が約143億2000万円、03年が約181億1000万円、04年が163億5000万円だった。これは、「聖教新聞」の購読料、聖教新聞社の書籍の販売、広告収入からなっている。(中略)

ほかに、一年に一度行われる財務がある。その財務は、一口1万円になっており、なかには何口も財務する豊かな会員もいるが、1万円が無理な場合にはそれよりも少なくてもかまわないとされている。財務をする会員の数も不明だが、仮に私が推計した活動している創価学会員数250万人に1万円をかけると、250億円という数が出てくる。(中略)

そうしたことから考えると、創価学会の1年間の所得は、全体で400億円程度ではないだろうか。一般に想像されているよりも、額が低い可能性がある。


公表されているわけではないの、であくまでも推測の金額として考えても莫大な所得ではあります。とくに財務については課税されないと思われるので約250億円近いお金を自由に使えることになります。

なぜ新宗教は立派な建築物を建てるのか不思議に思っていましたが、この本でしっかりとその理由が解説してありました。どの宗教団体もが裕福なわけではないようですが、人件費がかからないだけにある程度の信者を確保できれば運営できていくようです。

ビジネスでも、何でも有効なシステムを構築することができれば、継続して収益をあげていくことができそうです。いろいろと公表されていないことが紹介されており宗教団体を理解するのに役立つ本だと思います。

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690冊目 生きているうちに決めておく寺・墓・葬式

生きているうちに決めておく寺・墓・葬式

著者:週刊ダイヤモンド

生きているうちに決めておく寺・墓・葬式

決して明朗会計とは言いがたいお葬式代。父親の葬儀でも小雨を避けるために小さなテント三つ用意して貰ったのですが、請求をみるとなんとテント費用だけで10万円でした。相場というものも分からないのと、急にいろんな事を決めなければいけないので言われるがままに支払いをしますが納得しがたい金額ではあります。

この本では寺・葬儀・墓、それぞれのビジネスの内情を詳しく解説してあります。

聞きたいけど聞けないお寺ビジネスについて、

寺を取り巻く経営環境の厳しさには触れてきたが、個々の寺の経営実態はどうなのか。

境内に墓を持ち、葬式や法要を行う檀家を抱える「檀家寺」の場合、一般に三○○軒の檀家があればお布施だけで経営が成り立つ。

年間に発生する葬式の数は檀家数の五〜七%であり、檀家三○○軒なら年二○件前後。葬式一件につきお布施は相場が一○万〜五○万円で、平均二○万円とすれば年四○○万円の収入になる。


法要は年五○〜一○○件で、一件につき二万〜一○万円と幅があるが、仮に八○件、五万円とすると年四○○万円。合計金額は八○○万円に上る。さらに墓地を販売したときの永代使用料、毎年もらう管理料などが加わってくる。

それ以外にも都市部などのお寺では不動産賃貸収入なども加わることもあり、総務省の「サービス業基本調査」によると寺一軒当たりの平均収入は一五四三万円というデータもあるようです。ただ少子化と過疎化によって地方のお寺は減少傾向にあるようで、お寺も格差社会へと突入してきたそうです。

中国産の墓石を日本産と偽り販売する業者や、葬儀代を水増しする業者などいろいろいるようです。やはり葬儀はこの本のタイトルのように、本人が生きているうちに複数の業者から見積もりをとって、あらかじめ比較しておく方が残された遺族にとっても結果として助かることになりそうです。

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319冊目 神社とご利益

神社とご利益 (角川SSC新書 20)

著者:浦山 明俊

神社とご利益 (角川SSC新書 20)

普段何気なく参拝している神社。今だと合格祈願に行った人も多いのではないでしょうか。お寺に行くよりも神社のほうが「ご利益」がありそうですが、実は「ご利益」という言葉は仏教用語だそうです。

奈良時代には、古くから伝えられてきた日本の神と、海外から伝来してきた仏とは、根本で一緒のものだと人々は考えるようになります。そして仏教のもたらしたご利益を、神道も具現化してくれると考えるようになったのです。

つまりタネ明かしをしてしまえば、神社にまつられる神様たちに、本来はご利益を求めることはなかったのでした。


もともと神様たちは共同体を守る存在としてまつられ、人々は五穀豊穣を神様に祈っていたそうです。それが神仏習合と時代の移り変わりによって様々な願いが混ざり合い「ご利益」として形成されたようです。

三重県にある伊勢神宮は、俗称だといったら驚く人が多いかもしれません。では正式名称はというと「神宮」です。単に「神宮」とだけ呼ぶのが正式名称なのです。

八百万の神のなかでも、天照大神はトップに立つ神様です。世界の国々で太陽神は特別な崇敬を集めていますが、それは自然界を見まわしたときに、実感できることでしょう。

日本では太古から太陽を「天を照らす神様」として実感を込めて感謝したのです。


伊勢の神宮は、皇祖の神宮です。つまり皇室の氏神様をまつっています。

近所の有名な神社のご神体や歴史的な背景を知るとより親近感がわいてきます。また「古事記」や「日本書紀」の話などもたくさん関係してきます。学生の頃は「古事記」や「日本書紀」はただの作り話だと思っていましたが、最近はそうではなく、日本の歴史のなかでも最も重要なのではないかと感じるようになりました。

紹介されている神社は八幡神社、稲荷神社、天満宮、氷川神社、鹿島神社など他にもたくさんの日本全国に広がる神社ばかりです。読んでみると面白いと思います。

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307冊目 日本の10大新宗教

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)

著者:島田 裕巳

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)

名前を聞いたことがある程度の宗教団体から、有名な創価学会まで知っているようで知らない主な10の新宗教を解説してあります。

・ 天理教
・ 大本
・ 生長の家
・ 天照皇大神宮教と璽宇(じう)
・ 立正佼成会と霊友会
・ 創価学会
・ 世界救世教、神慈秀明会と真光系教団
・ PL教団
・ 真如苑
・ GLA


他にも新宗教のなかには、これらの教団から分派したり、分裂したりで派生しているものもあるようです。

新宗教とカルトとの境目は曖昧である。現在では、社会的に一定の地位を確保している新宗教の教団のなかには、かつて弾圧や取り締まりを受けたものも少なくない。こうした点を踏まえ、最後に、十大新宗教以外の教団にもふれ、新宗教の全体像をとらえ直した上で、新宗教とカルトとの違い、新宗教と社会との関係、さらには新宗教の将来についての展望を試みることにしたい。

著者の考えでは、こういった新宗教の信者の数が増えるのは、社会が不安定な状態よりも、高度経済成長期のようにだんだんと裕福になっていく段階の方が信者は増える傾向があるそうです。そういった意味では、これから海外の新興国で布教活動をすると爆発的に信者が増えるかもしれません。

ちなみに創価学会の学会発表によると会員世帯数は約820万世帯、著者の考えだと約250万世帯。会員数ではなく世帯数なのでどっちにしても凄い数です。

新宗教をただ怖いと特別視するのではなく、参考までに読んでみてもいいと思います。

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283冊目 日本人のための仏教のしきたり

日本人のための仏教のしきたり―葬式から年中行事まで、知っておきたい作法と心得

著者:ひろ さちや

日本人のための仏教のしきたり―葬式から年中行事まで、知っておきたい作法と心得

知っているようで以外と知らない仏教のしきたり。お葬式から法事やお墓、また仏壇や仏具まで知っておきたい「しきたり」を解説してあります。

お葬式、

われわれは葬儀の二面的な性格をしっかりと認識しておかねばならない。

まず第一に、葬儀は死者に対する生者の追慕の情を表明する最後の機会である。と同時に、葬儀は、ひょっとすれば生者に祟りや禍いをもたらすかもしれない死者の霊を、速やかにあの世に送り込むためのセレモニーであるー。


葬儀はお別れの儀式のような感覚でしたが、死は穢れとする日本人特有の感覚もあるようです。

お墓、

本来のインドの仏教では墓などはなく、火葬された灰や骨などはすべてガンジス河に流すそうです。そして日本の伝統的な葬法は土葬であり、死者が地上に出てこないように置いた石が墓の起源と考えられているようです。ですから著者の考えでは厳密なインド仏教ではお墓というものはないので、本来必要ないものだとしています。

仏壇、

仏壇にしても本来は仏像と経典が安置されるものであり、位牌を安置することが主な用途ではないそうです。

お葬式、お墓、仏壇にしても本来の釈迦の教えの仏教とは違っているようで、そこには日本仏教の「しきたり」がそれぞれに存在しています。その「しきたり」を理解すると本来の用途との違いが分かり面白いと思います。

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276冊目 [図解]仏教宗派がよくわかる本

[図解]仏教宗派がよくわかる本

[図解]仏教宗派がよくわかる本

日本全国どこにでもあるお寺。分かっているようで全然分かってない宗派。何気なく修学旅行などで京都や奈良に行ってますが、仏教のことがもっと分かっていれば面白いだろうと思います。

宗派の違いから、教え、開祖、聖典、文化としきたりなどがそれぞれ分かりやすく解説してあります。宗派ごとに分かれているので理解しやすいです。

「南無阿弥陀仏」と「南無妙法蓮華経」の意味、

「南無阿弥陀仏」とは、「はかり知れないほどの力をもった阿弥陀如来に身も心も捧げます」という意味になる。

いっぽう、日蓮系宗派は「法華経」を絶対の教えとするところから、「南無妙法蓮華経」という題目を唱えて題目三昧に入る。「「法華経」の教えを心から信じてしたがいます」という意味で、釈尊の究極の教えである「法蓮経」の功徳を明らかにしている。


何気なくお墓の前でブツブツと唱えてましたがやはり大事な意味がありました。

それぞれの宗派にさまざまな特徴があり、意味もあります。自分の家の宗派を理解するのに役立つ本だと思います。

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236冊目 神社のしきたり

神社のしきたり―日本人ならおさえておきたいルール

著者:浦山 明俊

神社のしきたり―日本人ならおさえておきたいルール

仏教、神道、キリスト教がごちゃまぜになる年末ですが、日本古来の神道、神社ついて書いてあります。神社のお参りのしかたにも作法があるらしく、知っているといいと思います。

あらためて神社についてまったくの無知だったということに気付きました。鳥居、本殿、ご神体、しめ縄など、簡単に神社の基礎知識が書いてあり分かりやすいです。

正しい参拝の仕方(二礼、二拍手、一礼)

1. 二礼(二回頭を下げておじぎをする)

神様への敬意を表すために深いおじぎをします。九十度身体を折り頭を下げる礼です。

2. 二拍手

まずは胸の高さで手のひらを合わせ、右手を少し下にずらして拍手(かしわで)を打ちます。二回目の拍手を打ち終えたら、その後、指先をきちんと合わせます。そして手を八の字型に下ろしていきます。両手は、次の一礼の所作に移るために、太ももに合わせます。よく「スラックスの縫い目に合わせて中指を揃える」という作法が紹介されますが、まさにその仕草です。

手のひらをずらすのは、神と人がまだ一体になっていないことを表し、二度手を打ち、神を招き、そして手を合わせることで神と人とが一体となる意味があります。祈願を込めるのは、このずらした両手の指先を合わせる一瞬なのです。

3. 一礼をして終了

もう一度おじぎをします。感謝の心を持って、ゆっくりと頭を上げます。


手をずらすというのは知りませんでした。著者は正式な作法を知っていたほうがいいが、「こころ」が一番大切なので「かたち」よりも「こころ」で参拝してくださいとしています。

ただ神社に参拝に行くのもいいですが、その神社にまつられている神様や神社のことを知っているとより身近に感じることができていいと思います。

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